巻1-9 独自解釈 語義検討 表意兼表音文字 歴史と符合 初の全文意訳 有間皇子の昇天
巻1-13-15 独自解釈 歴史と符合 性別論争の解決 左注の問題の解決 たかやま 高山の訓の統一
巻1-17-19 独自解釈 唱和 左注の問題を解決
巻2-156 独自解釈 表意兼表音文字 字義の訓読 十市皇女の自殺
巻2-160-161 独自解釈 天武天皇と草壁皇子の成仏
二〇二五(令和七)年 現在、万葉集には、未解決の難訓歌や、
解釈の定まらない歌が、いくつか残されています。本稿は、
千三百年以上も未解決だった謎の、『明快』な解決案を示します。
従来の曖昧な大意の解釈とは異なり、
本稿は、『簡潔』なのに『具体的』で、『明確』かつ『詳細』、
『歴史と符合』するので、『説得力』のある解釈になっています。
各稿の詳細は、独立した論文形式になっています。どれも、
「本邦初」です。
『明快』な『謎解き』を、お楽しみください。
問題:最初の二句『莫囂圓隣之 大相七兄爪湯氣』が難訓で、
諸説があり混乱しています。当然、詳細な意訳はありません。
解決:鍵となる『表意兼表音文字』を提案します。
試訓と、「明確に意味が通る」、全文の意訳を提示します。
題詞に沿う、温泉の『湯気の文脈』で、
「有間皇子の亡き面影を、湯気に映して、昇天を想う歌」
であることが判明します。
問題:三山を男女の色恋に喩え、その性別論争が続いています。
また、第二反歌には『反歌に似ず』(似つかわしくない)の
注釈があり、長歌や第一反歌とは無関係だと思われています。
反歌とは、長歌の意を反復、補足、または要約する歌です。
解決:『高山』に『かぐやま』の訓が付けられたこと自体が、
「そもそも」の間違いだとし、素直に『たかやま』と読みます。
そこから「全て」が導き出され、性別と注釈の問題を解決し、
「全てに『整合性』が有る結論」を得ます。
長年にわたり、三山の性別論争が続いてきたが、もしも本稿が
妥当ならば、この論争に「終止符」を打つことになるでしょう。


問題:十九番歌の和歌(唱和する歌、応じる歌、和ふる歌)には、
『和ふる歌に似ず』(唱和する歌として似つかわしくない)
の注釈があり、長歌や反歌とは無関係だと思われています。
解決:『三輪根麻呂』の仮説を提案し、陰の『偲ぶ文脈』を導入します。
長歌と反歌の、陰の意訳が重要な先導となります。
和歌に、陰の『三輪伝説の文脈、かつ偲ぶ文脈』を追加し、
末尾の「『勢』は『姿』」とすることによって、
和歌が陽陰で明確に唱和します。つまり、
『和ふる歌に似ず』が否定され、明確に解決されます。
三首は陰に「亡き三輪根麻呂を偲ぶ歌」であることを示します。
問題:『已具耳矣 自得見監乍共』が難訓で、諸説があり、
混乱しています。当然、詳細な意訳は、ありません。
解決:人の死に際して「当たり前」の、「字義訓読」を示します。
「誤字の仮定」があり、『已』ではなく、『己』を使います。
目から鱗の訓読で、今まで誰も言及しなかったのが不思議です。
訓読を読み下し文にするべく、『表意兼表音文字』を使うと、
難訓部分は、「驚異的」な「多重」の掛詞になっていて、
「十市皇女の自殺を示唆」しており、
「慟哭の歌」であることが判明します。
問題:『面智男雲』が難訓であり、歌の意味も「火を包んで袋に
入れる」で意味不明です。『向南山』にも定訓はありません。
『向南山』も『星』も『月』も、真意が何なのか不明です。
解決:『八面智』は、天武天皇陵の『八角墳』と仮定します。
『向南山』は、『南向きの天皇陵』と仮定し、
天武天皇陵と草壁皇子の岡宮天皇陵の、二つの陵とします。
燃火の歌は、『八角墳』に眠る天武天皇の成仏を願った歌です。
向南山の歌は、天武天皇を『星』に、草壁皇子を『月』に喩え、
二人の成仏を天皇陵の『雲』(霊)に喩えた、別れの歌です。
萬葉集の額田王の難訓歌、俗称で、
莫囂圓隣歌(巻一・九)は、
訓に諸説があり[武田][NK]、まだ、定訓も全文の意訳も無い。
本稿は、試訓と、「明確で詳細」な意訳の「全文」を提案する。
本稿は、恣意的な「誤字の仮定」や「義訓」をせず、
できるだけ「主観を排除」し、「客観性」を確保する。
難訓部分には、掛詞が使われていることに気が付いた。
『表意兼表音文字』という掛詞を定義して、導入すると、
意訳は、「見事に、明確かつ詳細に」、掛けた意味が通る。
「全文」の意味は、「掛詞を展開した全て」という意味である。
題詞『紀の温泉に幸しし時に、額田王の作れる歌』の通り、
莫囂圓隣歌は、明確に、温泉の『湯気の文脈』になっていて、
「有間皇子の亡き面影を湯気に映して、昇天を想う歌」
であることが判明する。
(公開は、ここまでです。)
朝倉 慎一 (あさくら しんいち)(Shin'ichi Asakura)
ORCID :https://orcid.org/0009-0000-8893-4649
researchmap:https://researchmap.jp/asakura-shinichi
1964年:広島県呉市 生まれ
1987年:東京都立大学 工学部 電気工学科 卒業
藤倉電線(株)(現 (株)フジクラ)入社
電子回路の設計、超電導の研究に従事
1990頃:初めて明日香に行き、香具山に登った
2004年:奈良先端科学技術大学院大学
物質創成科学研究科 複雑系解析学講座
前期博士課程 修了
(株)インタープロジェクト (現 (株)テクノプロ)入社
電子回路の設計に従事
2010代:香具山 , 明日香 , 三輪に、頻繁に通った。
『トランジスタ技術』誌に投稿記事
2025年:橿原市に移住
天香具山を『嬬』にして暮らしている